ダンスにおける時差
こんにちは。中島です。
タイトルに書いたようにダンスには色々な時差が存在しています。
今日お話しするのはリードとフォローにおける時差についてです。
男性の動きと女性の動きには、同じ曲で同じカウントで踊っているようでも時差が有ります。
男性は自分の思ったタイミングで女性を動かしたいと思うし、女性も男性のタイミングにピッタリついて行きたいと思いがちですが、それが大きな間違いでトラブルの元になっているのを良く見かけます。
例えば電車が停車すると、吊り革につかまって立っている人は進行方向に揺れ遅れて止まります。それは慣性の法則が働くからで、極々自然な物理現象です。
男性のリードのコツはこの極々自然に生まれる時差をどれだけ許容出来るかにかかっています。
その中で女性の動きを音に合わせるには、男性は女性に早めに指示を出さなければいけません。
女性も同じで男性から指示が出た時に慌てて指示に従ってはいけません。一生懸命合わせても逆に「この女性は勝手に動く人だな…」と思われてしまうかもしれません。
そこにどれぐらいの時差があるのか…
先程電車の例えを出しましたが、電車が急に止まった時、無理に揺れる事なく止まろうとすると逆につまづいた感じになってしまいます。
吊り革につかまった状態でどれくらい揺れたら無理無く止まる事が出来るかは、なんとなく本能的に感じるしかなく、これぐらいのスピードで止まったらこれぐらい揺れて下さい、と誰かから教わったという人はいないと思います。
という事で、「おいおいここまで読んできたのに突き放すの…」と思われるかもしれませんが、残念ながらそこは経験で学んでいくしかない部分なのです。
只、そこに時差があると思って練習する人とそうでない人には大きな違いが有ります。
先ずは男性も女性も相手とピッタリ同時に動けない自分を許してあげる事から始めてみてはいかがでしょうか?
追記
ゴルフにおけるボディーターンとクラブの時差について…
偉そうに語らせてもらいましたが、私もゴルフにおいてその時差を感じる事が出来ず、どうしてもボールを打ちにいってしまいます。
きっとプロゴルファーの皆さんはその時差を明確に感じているのだろうと思います。
その度に、皆さんにとってもダンスにおける時差を感じるのは私が思っている以上に難しい事なんだろうと思い、そんな生徒さんたちの事を長い目で見守ろうと優しい気持ちになります。
皆さんの健闘を祈ります🙏🏻
中島史智
池袋 火水金土
大宮 月木