こんにちは！立石です！

12月15日（金）23:15に日本テレビ系列で放送されたアニメ『葬送のフリーレン』の

ダンスシーンで大竹辰郎先生の振り付け監修のもと、ダンスモデルをさせていただきました。

●葬送のフリーレン

週刊少年サンデーで連載中、マンガ大賞２０２１では大賞を取った（大賞とると映画化やアニメ化されヒットしやすい、テルマエロマエ、ちはやふる、海街diaryなどなど）すごーい漫画です。

あらすじ

魔王討伐した勇者一行の魔法使いフリーレンは１０００年以上生きるエルフ。

やがて勇者ヒンメルの死になぜ悲しんだのか、、、人を知るための旅に出る。

新たな仲間、弟子の女の子フェルン(上の画像左側)、戦士シュタルク(右側)と一緒に魂の眠る地オレオールを目指す。

プライムビデオやネットフリックス、Abemaなどなど

でも見れるので見てない方は↑リンク貼るのでぜひ

 

●撮影

６ヶ月前の６月に撮影しました。

事前に５パターンほどステップの流れを作って、撮影当日それらを見せてチョイスしていただく

アニメ会社はマッドハウス、『金の国水の国』『ちはやふる（アニメ）』『ダイヤのA』『ワンパンマン』『HUNTER×HUNTER』『カードキャプターさくら』などなどを手がけたところ。僕もたくさん見てるやつありました。ハンターハンター見てましたーって言ったら。「ありがとうございます！私担当じゃなかったんですけどね」（立）「...」

まず実際の秒数で動く仮のアニメ（作画未完成のアニメ？動く絵コンテ？みたいな）を見て大竹辰郎先生が、じゃあナチュラルターンを○小節までやってこのステップに入ろう、と決めて実行

少し長かったり短かったりしたら微調整したり進む軌道もカメラに合わせて調整

カメラはたくさんありました。SONYのモーションキャプチャーを５箇所（おでこ、両手首、両足首）につけてスマホで同期？みたいなことしてました。実際の感じがこうです↓

箇所が少ないモーションキャプチャーなので精度は低いそうです。実際肘の高さなんかは自分のより下がってました。

→ちなみにモーキャプのデータは全く参考にならなかったらしく使われませんでした。なのでアニメは作画担当さんが全部映像を見て作画されたそうです。

シュタルクは練習期間２ヶ月の設定なのでほとんど初心者、ということで最初はホールドも緩めでだんだん踊ってくうちに自信がついてきてくる。というような感じに踊りました。後でXを見たらそにに気づいてくれてる人がたくさんいて嬉しかったです（と言っても踊りより作画のおかげ、特に目線）

全体的なイメージは実写版シンデレラです。Xでは美女と野獣みたいで素敵でしたーというコメントが多かったんですけどね。

曲はまだできてなかったので実写版シンデレラの曲でベニーズワルツ（ウインナワルツ）これをアニメでは鎌倉殿の１３人で音楽担当だったエバン・コールさんが作曲します。海外の方かなと思ったらSNS見たらバリバリ日本語使ってました。日本のアニメが好きだから日本詳しいみたいです。

踊るとき大変だったのは小節に合わせ、決めた場所で踊ること。間違えたら最初からやり直しで何回かミスりました。あとは基本はクローズドポジションでも左ではなくお互いを見る、ちょっと目が回りました。相手見て回ると目が回るんですね。

面白かったのはカメラ回すときに真ん中で大きく手を叩いてました。後で気づいたのですがそうすることで大きい音のボリュームにより複数のカメラの映像を同時に流すときにタイミングを合わせられるのかなと思います。映像の編集したことある人にはわかるかな。

撮影は成功し絵コンテにたいな動画にもバッチリハマってあとはアニメがどうなるか...

その後のアニメのエンドロールにでる肩書きやその他の交渉は大竹先生にしていただき、撮影協力のことはアニメ会社の意向で放送終わりまで秘密ということになりました。

●アニメを見て

１２月１５日（金）23:15（いつもは23:00）

漫画ではたった２コマしかないダンスシーンだったので拡張するとはいえどれだけダンスしているのか、自分の踊りが変じゃなかったか、結構心配でした。アニメを見るまでは何も見れなかったので。

ダンスシーンは番組後半でした。思ったよりしっかり尺があって最後の方はヌメヌメ動いてました。ホールドの手も自分っぽいなと思い、作画さんよーく見てるんだなと思いました。

最後に流れるはずのエンディングテーマが流れませんでしたが番組最後にクレジット、エンドロールがありそこに名前がありました。祝、初クレジット！！右下にあります↓



きっとエンディング曲カットしてのダンスシーンだったのでしょう、制作会社的にアツイシーンだったのかもしれません。ありがとうございます。

番組後、大竹先生からLINEが入りSNSで言っていいよとプロデューサーさんから連絡きたと、大竹先生はもうSNSあげてたのでなんかやんないといけない気がしてすぐにUPしました。続けて普段やらないX（twitter）も

そしたらXがすごいことに。

次々に”いいね”、”リポスト（他人が引用して載せる）”の通知がきて

「シュタフェル尊すぎ」とか「神ダンスシーン素敵ー」「CGかと思った」「よだれ出てしまった」「ダンスシーンで泣けてきた」「寝ないといけないのに何回も見てしまう」「ついニヤけてしまう」

というコメントを見てニヤけてました。１週間ぐらい。

いいねは5500を超えてました。フォロワーは０から、ほとんどがアニメ好きの人だったと思います。

社交ダンサーが社交ダンスのことを投稿してもほとんど100いいねに達しないのにものすごい市場だなと思いました。

ただ、ダンスシーンよりもモーションキャプチャーでアニメを作ったこと、作画が凄かったことの反応の方が多かったです、おそらくVtuberがよく使うmocopiというモーキャプだったのでしょう、これでもアニメを作れるのかーというような反応でしたが、実際はモーションキャプチャーのデータは使えなかったので私のミスリードです。。あとはやはり神作画ですね。

Xのトレンドにも入ったそうで1位フリーレン、2位シュタフェル、3位シュタルク

と番組中かその直後でしょうか1位から3位を席巻しておりました

全世界でこれだけ自分の動きで動くアニメを見られたのはとても光栄です！

Xでのいいねも一生分貰えたような気がします。

これが他の仕事に繋がってくれればいいんですけどねー

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